病院で外国人患者に英語を使う際には

病院に訪れる外国人患者と、英語でコミュニケーションを取る場面は少なくありません。そこで、看護師も英語を使えるようにしておくことが必要です。
医療現場で使えるフレーズを学んでおくことは重要ですが、様々な国籍の外国人が来院する病院では、習得した英語のフレーズが通じないこともあります。汎用性のある単語とされていても、言語文化や英語教育の違いがある個別の患者には、通じないケースが少なくありません。
たとえば、注射をinjectionと言っても通じず、shotと言ったら理解してもらえることがあります。点滴についても、infusionではなくdripの方が通じやすいこともあるのです。
知っている単語が通じない場合には、パラフレーズして詳しく説明をするしかないでしょう。パラフレーズとは、伝えたいことについて他の言葉を使って言い換えることです。
点滴をパラフレーズするなら、「put liquid into your vein」など基本的な単語で構成した文章に言い換えるのです。レントゲン撮影をしたい時には、X rayの代わりに「take a picture inside your body」などと言えば通じるでしょう。
また、輸血などは緊急を要する際でも、宗教の事情により輸血できない場合もあるので、外国人に英語で確認しなければいけません。輸血しても良いか尋ねる時は、「Is blood transfusion Ok?」と言います。transfusionが通じない際には、「Can I put other’s blood into your body?」というように、パラフレーズしてみましょう。
入院患者の食事についても、宗教上の禁忌を把握しておくことが大切です。肉が食べられないかを聞く時は「Is flesheating under taboo?」ですが、「Can you eat meat?」でも十分でしょう。